皆さん、こんにちは。ReadSpeaker MAGAZINE 編集部です。

 

今回は引き続きインバウンド対策におけるAI音声の活用についてお届けします。

インバウンド政策の今後の動向やAI音声の活用シーンについて触れたいと思います。

 

※インバウンド需要に向けたAI音声の活用について part.1はこちらから。

※多言語サービスに関する資料も用意しておりますので、こちらよりダウンロードください。

 

 

インバウンド環境の今後

 

官公庁によると「国際交流の回復・質的な変革」という観点で、コロナ感染への配慮を同時に行いながらも今後多くの施策を実施されることがわかっています。以下、観光庁より発表されている「令和4年度に講じようとする施策」から一部抜粋します。

 

  • 城跡、社寺、古民家等の歴史的資源を活用した観光まちづくりについて、事業化に向けた地域の計画策定、インバウンド向け観光コンテンツの造成等の支援を通じ、モデル地域の創出による取組事例の普及を行うとともに、インバウンドにも対応する宿泊環境の向上のための改修、コンシェルジュ対応の充実等を支援する。

  • インバウンドの多様なニーズに対応するため、文化観光拠点整備、アート市場活性化、スポーツツーリズム、農泊、ガストロノミーツーリズム、酒蔵ツーリズム等を支援する。また、新型コロナウイルス感染症による環境変化や旅行者の意識変化を踏まえ、サステナブルツーリズムやアドベンチャーツーリズムの推進、スノーリゾート形成等アウトドア・アクティビティコンテンツの造成等を支援する。

  • 日本政府観光局において、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)等も視野に、デジタルマーケティングを活用したきめ細かなプロモーション、地域との連携強化、中東・メキシコ等の重点市場での取組を強化する。また、地方空港における国際線の運航再開・増便等に係る取組を支援する。

  • 2022年度(令和4年度)中に、訪日旅行での消費単価が高い高付加価値旅行者の誘客を見込める地域をモデル観光地として約10か所選定し、高付加価値な宿泊施設整備、観光資源の発掘・磨き上げ、ガイド等の人材育成、海外セールス強化等を集中的に支援するほか、プライベートジェットに係る手続緩和等の利用改善を行う。

  • AIやICT等の最新技術のノウハウを有するベンチャー企業や地方公共団体等の連携による観光地等での多言語化やキャッシュレス対応、CIQ 3 の体制強化・円滑化、観光地への交通の充実等の受入環境整備を行うとともに、観光地での消費拡大や周遊促進のため、まちなみのライトアップやグランピング環境の整備等による夜のまち歩きやコト消費を楽しむ環境の創出等を支援する。

  • 観光需要の回復・拡大に向けて航空ネットワークを維持・強化するため、航空・空港会社の設備投資等を支援するとともに、航空イノベーションの推進や、首都圏空港の発着容量の年間約100万回への拡大に向けた成田国際空港の滑走路新設、羽田空港アクセス鉄道の基盤施設整備等を図るほか、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港等の機能強化を進める。

これだけでも、日本政府がインバウンド回復に向けて本気で向き合っているというこが理解できると思います。

 

また、今後の言語ニーズについても着目できるポイントがあります。例えばNHKでは自動翻訳機能による多言語字幕の対応が進んでいますが、英語、中国語、ハングル以外にもインドネシア語、ベトナム語、タイ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語に対応しています。このような情報からも、日本全体として多言語対応すべき言語の種類の判断材料になりますし、更に先にお話しとして将来的にはヒンディー語対応などもインドの国としての成長を見越すと、重要な言語になってくると予想できます。

 

 

AI音声の活用

 

インバウンド環境のお話を踏まえて、アフターコロナ・ウィズコロナ時代に突入した今、訪日外国人観光客と接点のある全てのサービス・事業においては、今後の急激なインバウンド回復に向けた人員体制や環境整備が求められるはずです。数年前の官公庁による「来日時に困ったこと」調査では公共機関やスタッフとの外国語におけるコミュニケーションに困るという結果が出ています。この調査から数年たった現在でもこの結果はそこまで大きな変化はないと推測できるでしょう。

 

※出典:2019年 観光庁による”「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」結果”より

 

このような中でインバウンドの接客対策における課題の対応は、やはり今のうちから、いつでも需要回復に対応できるよう準備をしたほうが良いのはないかと我々は考えています。こういった意味ではAIを活用した多言語音声対応は人員コスト削減のみならず、いつでもその時々に適した内容を自由に作成できるという観点から柔軟で効率的なオペレーションが組めるといった利点があります。

 

今回もReadSpeakerで主に多言語対応で活用頂いている事例をいくつかご紹介します。

 

 

  • スシロー(株式会社FOOD & LIFE COMPANIES)

    店内の自動受付端末の多言語対応にReadSpeakerの音声が採用されています。
    事例紹介の詳細はこちらから。


  • JR九州
       
    運転士の支援アプリを独自開発され、多言語放送案内等でReadSpeakerの音声が採用されています。
    事例紹介の詳細はこちらから。

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。現在のインバウンドの環境とReadSpeakerの各種事例から少しでもAI音声活用の有用性を感じ取って頂けたら幸いです。ReadSpeakerでは需要の多い日本語、英語(アメリカ・イギリス)、中国語、韓国語をはじめ44ヶ国語の「多言語」をラインナップ。シチュエーションや好みにあわせた約80者の話者をご用意しています。現在はベトナム語も開発中で近いうちにリリース予定です。
また、グローバル拠点で開発しているため品質においても優れた開発力でお届けすることができます。

多言語サービスに関する資料はこちらよりダウンロードください。

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