日本最古の私鉄である「南海電気鉄道株式会社(以下=南海電鉄)」。同社の前身である「阪堺鉄道」が設立されたのは1884年であり、蒸気機関車が元祖です。

 

 現在は、大阪の中心地「難波」と「関西国際空港」を結ぶメインラインとして、特急車両「ラピート」を運行。「レトロフューチャー」をコンセプトにした車両デザインは大人気です。

 

 また、難波と和歌山県の「和歌山市」「高野山」を結ぶ路線は、海あり山ありで「表情豊か」な景色を眺めることができます。

 

 その「南海電鉄」が、「案内放送」を、人間の肉声から「音声合成技術『ReadSpeaker』」に段階的に切り替えることになりました。

 

 確かな品質を提供する「ReadSpeaker」を選んだ経緯を、ご担当者様にお伺いしました。 

 

 

– この度TTS(音声合成)を使用して、駅の「案内放送」を行われる、とのことですが、導入までの経緯を教えて頂けますか? –

 

駅の「案内放送」の変更について、もっと柔軟に対応していきたい、という想いがありました。 鉄道には、「ダイヤ改正」があり、その度に追加音源が必要な場合には、案内放送の音声データをナレーター業者に依頼して作成していました。その作業は膨大で、コストや納品の期間などの対応に問題が発生していました。

 

 そこで、大手企業でも導入されている「ReadSpeaker」について調査を始めました。

 

 

– TTS(音声合成)の、どのような点を重視されたのですか? –

 

まずは、当社のスタッフが音声の品質を確認しました。その結果、南海電鉄でも使用できる、高いレベルの品質であることが分かりました。

 

また、コストの面において、今までのナレーター業者への依頼によるデータ作成よりも、充分にコストダウンが見込めることも確認できました。なによりも、ダイヤ改正の音声メッセージの対応は、ナレーター業者に依頼することなく、南海電鉄のスタッフが自分たちで作成できるので、納期の短縮も図れます。

 

 

– 導入にあたり、どのような場面での使用を想定されていますか?-

 

駅の「案内放送」において、「上り」と「下り」の音声を「男性」と「女性」に分け、直感的にわかるように使用します。また、それぞれの性別に「日本語」のほかに「英語」も追加して、海外のお客さまにもスムーズにご利用頂きたいと思っています。 

 

 

– 「ReadSpeaker」導入にあたり「克服」しなければならない「障害」などはありましたか? –

 

まずは「ReadSpeaker」の「speechMakerDesktop」の操作方法を覚える必要がありました。用意して頂いたトレーニングをスタッフが受講し、南海電鉄内で、データを作成できるようにしました。

 

 初めての経験でしたので、不慣れな部分があり、労力を要する部分はありましたが、無事に社内でデータを作成することに成功しました。

 

 導入1駅目では、様々なパターンを想定して、非常に多くの音声データを作成する必要があり、ここでも労力が必要となりました。

しかし、一度パターンを作ってしまうと、2駅目からはそのデータをもとに作成出来るので、スムーズに作業がすすみました。

 

まずは、2022年3月に「岸和田駅」「りんくうタウン駅」「三国ヶ丘駅」で導入を開始します。

 

 

– 今後の展開を教えて頂けますか? –

 

南海電鉄では、今後も駅の放送装置の入替えのタイミングで、各駅の「ReadSpeaker」の採用駅を増やしていきたいと考えています。

 


●日本最古の私鉄である「南海電鉄」。新型コロナウィルスの影響で、乗客減などの影響がある中、スタッフの労力を軽減し、またデータ作成のコストダウンを図ることで、経営改善に取り組まれています。

多くの交通機関などで使用され、業界内でも高い評価を得ている「ReadSpeaker」の導入により、より便利に、使いやすい鉄道会社に成長していかれることと想います。 

 

 

ReadSpeaker®について

 

ReadSpeaker(旧VoiceText)はDNN(ディープニューラルネットワーク) を使った⾳声合成, ⼈⼯⾳声ソリューションを開発しています。

20年以上前から⾳声合成、読み上げソフト等の開発を⾏っており、⼤⼿企業をはじめとして国内1,700社以上、グローバルで10,000社以 上にご利⽤いただいています。

 

音声合成/読み上げについて

「合成音声」や「AI音声」は、音声合成技術の一般的な呼称で「音声読み上げ」や「読み上げ」は、文章を読み上げる機能を指します。これにより、ユーザーは文章を目で読む必要がなく、音声によって情報を受け取ることができます。「ReadSpeaker(リードスピーカー、旧VoiceText)」は高品質の音声合成エンジンを提供する世界的リーディングカンパニーで、自然な音声を生成するために機械学習やディープラーニングなどの最新技術を駆使しています。

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ReadSpeaker SBU

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 <会社概要>

事業部名:HOYA株式会社 MD部門

事業部所在地:東京都新宿区西新宿3-7-1

 

 「ReadSpeaker®」は HOYA株式会社 または HOYAグループ会社が保有する 日本国およびその他の国における登録商標です。

 

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