テレビ東京様で2007年から放映中の人気バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2」では、ReadSpeaker のAI音声「SHOW」が長年にわたって活躍しております。
2007年の番組当初から出演させていただいてます「ショウ君」の誕生秘話をお伺いしました。
きっかけ、出会い
Q 音声合成を使おうと思ったきっかけは?
- 小高P
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一番最初に放映された“モヤさま”の正月特番が2007年の1月3日にありました。
映像の収録を年末の12月27日から28日頃に行って、その後MAといってナレーション入れたり音を入れたりする作業があるのですが、2007年の元日にMAの作業をするという強行スケジュールになってしまいました。
元日から仕事に呼びつけてはタレントさんやナレーターさんに申し訳ない、「元日からMAとか、空気読んでないよな」とか、「いくらテレビだからって、元日から仕事なんてイヤな事はイヤだよな」という事で、誰だったら文句言わないかなと考えた結果、機械の音声はどうだろうって話がでました。
Q AI音声を使う事になったきっかけは?
- 小高P
- 普通にネットで検索しました。
- インターネット上で、文字を入力して声を聞くことができるサンプルがあり試してみました。
- 探している時点で既に12月頃と世間的には年末という頃合になっていましたが、連絡してすぐに使わせてもらったと記憶があります。
- 伊藤P
-
話し方がちょっとおもしろいと感じました。
スタッフみんなで聞いてみて、演出担当とかからもサンプルを試した後でやっぱり面白い。
番組もへんな感じだし味があっていいねと、使う事にしました。
Q なぜSHOWなのですか?
- 小高P
- 営業の人から
「MISAKI(日本語女性音声)の方が綺麗にしゃべりますし、女性音声の方が需要がありますよ」って念を押されました。
「本当にSHOWで良いのか」と言われてましたが、あえての選択でした。
- 伊藤P
- 「ショウ君」が非常に“優秀”でした(笑)
感情を込めると「かるく」喋ります。
通常バラエティーに出演するナレーターは、感情を込めると声を「張る」のですが、たとえば「この後、○○が?」となるような所が、「ショウ君」はまったく声を「張らない」で淡々と「かるく」喋ってくれます。
番組のテイストに奇跡的にハマりました。
このナイスな違和感は何だ。という感じでした。
ハマってしまい、病みつきになりました。
感情がこもったことを喋ると軽やか、「ショウ君」はこんな喋り方するんだ、って。
そして、ちゃんと喋らせると違和感ない喋りができます。
モヤさま、「ショウ君」バージョンが誕生しました。
反響はいかがですか?
Q 視聴者はじめ各方面からの反響はいかがでしたか?
- 小高P
- 「外国人の方ですか?」「つぶやきさんが変な声しているんですか?」など、当初は結構言われました。
外国人だと思っていた方は多いと思います。今でもいると思います。
違和感を出そうとしたのは確かです。
ソフトウェアはバージョンアップしても、番組としてはおもしろいね、と感じた当初の“違和感”は大事にしています。
- 伊藤P
- モヤさまで「ショウ君」というのは浸透して、いまでは視聴者も良い印象に思ってくれているのでは?
現場のショウ君は?
Q 制作の現場では、どのような工夫をされたのですか?
- 小高P
- 番組として「ショウ君」の“違和感”は大事なので、多少いじって“モヤさま”っぽくしてます。
テレビ東京のディレクター陣からも「ショウ君」は優秀だと言われています。
ちゃんと喋れば喋るし、声を「張った」感じも表現できます。
Q ソフトウェアの使い勝手はいかがですか?
- 小高P
-
ナレーターだと、上手い人でも収録が3時間ぐらいかかりますが「ショウ君」だと1.5時間ぐらいで済んでしまいます。
噛まないですし。
「ショウ君」だと多少調整が必要ですけど、急に原稿を変えても対応できます。
これを10秒で読んで、というリクエストを答えてくれます。
現場で原稿直しが出たりすると、ナレーターさんを待たせることになって、申し訳なかったり、制作側は焦ってしまう様なこともあります。
そこが「ショウ君」だと待たせても文句言わないですし(笑)
Q あの口調は何かモデルがありますか?
- 小高P
- モデルがいるわけではないです。演出意図が効いています。
基本の「ショウ君」は理路整然と喋りますが、
語尾を「何なんっスかね。」とか変化させたり、業界用語を喋って遊んでます。
- 伊藤P
- テレビでナレーションや出演者が、業界用語で喋ってると嫌味に聞こえたり滑ったりしますが、
「ショウ君」だと何故か嫌味が無い、かえってクスッと笑えます。
そこは「ショウ君」最大の長所かな。
- 伊藤P
- さまぁ~ずの二人も「何?誰あれ?いいよね」と言ってます。
「ショウ君」に突っ込まれることは完全に意識しているみたいです。
さまぁ~ずは二人ともボケることもありますので、「ショウ君」が突っ込んでくれるという安心感があります。
Q 冷静な突っ込みも多いですが誰が喋らせてるんでしょうか?
- 伊藤P
- 演出の株木、「ショウ君」の表現は彼の演出から全て方向性が出ています。
この先のショウ君
- 小高P
- 最初は続くか分かりませんでした。
これレギュラーになるのかなぁとか、よく続いてます(笑)
もう5年目、お正月の特番から考えると丸5年経ってます。
※ この記事は2012年に収録されました。
- 伊藤P
- 「ショウ君」、年取らないし風邪ひかないですし。
すげーイイやつです。
Q モヤさま制作サイドとして何かご要望はございますか?
- 伊藤P
- 「ショウ君」はいつまでもかわらないで居て欲しいです。
- 小高P
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人と変わらなくなると僕らは困ります。
人間に近付いちゃったらどうしよう。
女性の声は人間と違和感無いですからねぇ。